社員のために事業を幅広く展開する。
新しい事業の可能性も常に模索する。
根本幸夫
代表取締役社長
学校卒業後、20代中盤くらいまで産業廃棄物処理を事業とする企業に勤める。その後、父親が個人事業主として展開していた塗装業で、新たに機械据付の業務を引き受けることとなり、主担当として従事。2005年、人材派遣業登録に伴い法人化。同時に現職へ就任。
「何業か」と聞かれると答えに困る。
当社の前身は、私の父親が個人で興した塗装業でした。住宅などの建築物向けの噴霧塗装を得意としていたのですが、その流れで工場やプラントに設置する機械を製造する重工業メーカーから機械の塗装を依頼される機会があり、当時は別の会社に勤務していた私が呼び戻された。その後、私が事業を引き継ぎ、事業規模の拡大に伴って法人化して、現在に至ります。塗装業は今でも継続していますが、今は工場やプラントに機械を設置する業務を引き受けたり、そこで得たノウハウを活かして太陽光発電の設備を設置する事業や、原発事故に伴う除染作業を引き受ける事業も展開しています。他にも太陽光発電設備の設置場所となる土地の造成をはじめとした土木工事の施工や、とび職の派遣なども手がけている。だから「根本さんは何業なのか」と聞かれると、どう答えればいいか、困ってしまうくらいです。
地元で共生する人の依頼は断れない。
なぜ、そんなにいろいろな事業を手がけているのかというと、一言で言えば「お客様が困っていることに応えようとしてきたら、こうなった」ということになるでしょうか。決して多角化をしようと思って現在の根本工業の姿があるわけではなく、自社でできることは自分たちで引き受けるし、依頼を受けられそうな協力会社やパートナーがいれば紹介する、ということを繰り返していたら、今の形になった。私たちに困りごとを相談に来るお客様は、私たちが地元とするエリアを地盤とする人たちばかり。一緒に地元で共生している人たちのお願いごとは、むげに断れないという気持ちもあります。だから先日も豪雨災害で商品が水没した洋品店さんの片づけも、お手伝いしました。産廃処理の会社に勤めていた時の人脈やノウハウが、こんなところで活かせるとは思ってもいませんでしたね。
5年後、10年後は主力事業が違うかも。
2012年頃から社員数がそれまでの10名前後から30名超まで一気に増えましたが、そのあたりから「社員の人たちが仕事に困らないように」という想いが、事業を展開する原動力の一つになったように思います。その想いが、現在のような多様な事業を展開する当社の姿を形成したのだと思います。現在は太陽光発電や除染の事業の割合が当社の売上げの中でそれなりのシェアを占めていますが、正直に言えばこの状況が長く続くとは思ってはいません。今いる社員の人たちに長く、安心して働いてもらうために、これからも新しい事業の可能性を模索します。まだ詳しくは言えませんが、具体的なアイデアも実際にあります。5年後、10年後には、当社の主力事業が今とは全く異なるものになっているかもしれません。
社員はみんな、「家族」のようなもの。
これから採用する人たちに求めるのは、一言で言えば「やる気」です。塗装、太陽光発電や機械の設置といった業務の経験があるなら、それに越したことはありませんが、経験の有無は問いません。「やる気」とは、経験したことのないことや知識が浅いことに対しても、臆せず挑戦する勇気と、わからないことは教えを乞う素直な姿勢を併せ持っていることだと私は考えています。そんな「やる気」を持って、一緒に働く仲間になってくれた人たちに対しては、私は全力で「仕事に困らない」環境を提供することを約束します。私がかつて勤めていた会社で、当時の社長さんからまるで家族のように接してもらっていたことを、今でも覚えています。それと同じように、私も社員のみんなは「家族」のように思っていますから。